4/26~27 スタローンと『エクスペンダブルス』

UK TV番組 / 雑感

2024年4月26日

仕事から帰宅してケーブルテレビのシネマチャンネルをつけたら『エクスペンダブルス3 ワールドミッション』がちょうど開始した時だった。シルヴェスター・スタローン主演のアクションシリーズ第3弾である。

『エクスペンダブルス3』を観ながら、スタローンに想いを馳せていた。

私は昔からスタローンには好感を持っている。アイドル的に好きというわけではないけれど。『ロッキー』(1975)という作品は非常に良い。単なるスポーツ筋肉ドラマではなく、人生のドラマに昇華されているから。

しかし、ボクシング映画というジャンルには、人生ドラマというのはありがちかもしれない。『チャンプ』(1979)もそうだった。因みに、『チャンプ』のラストシーン、「人間は自分のやっていることがわからないんだ」と息子に言って息を引き取るチャンプ(ジョン・ヴォイト)。もう、号泣必至。

『エクスペンダブルス』という作品は、ジャニーズグループのような、はたまた同窓会のような映画である。同じ時代にアクションというジャンルで活躍して来た主演級の俳優たちを一同に集めて、束で売る。観客は誰かのファンであれば、かつての推しの俳優さんが年老いて活躍する姿が見れて楽しめるだろう。

主演級の俳優さんを集めてそれなりにアクションはするけれど、出演している俳優さんにとってはお遊びのような感覚では。自分だけで集客しないでいいので、肩ひじ張らなくていい。仕事が少なくなったかつてのライバルたちに活躍できる場を与えるという意味もあるのかもしれないけど。いずれにせよ、スタローンの人望で主演級が勢ぞろいしているので、エンタメのお祭り。

昔、『キャノンボール』(1981)という自動車レースのコメディ作品があったが、これもバート・レイノルズ、ロジャー・ムーア、ジャッキー・チェンまで出演していて、スター大集合の映画だった。大集合という意味はこの『キャノンボール』と似ているが、『エクスペンダブルス』の出演陣は、単に集めたというだけでなく、かつて共演はお互い考え難い人々の集合体であるのでもう少し夢の競演感がある。

アクションでくくっている出演陣だが、ハリソン・フォードやメルギブ(メル・ギブソン)もアクション俳優に含めているのね。

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