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もくじ
『途中のページが抜けている|Naduvula Konjam Pakkatha Kaanom』のあらすじ
青年プレームは明日、恋人との結婚式を控えていた。準備は万端、後は式を待つのみ。最後の独身の日、友人の部屋に集まっていた。しかし、男4人、狭い部屋で何もすることがなく、暇を持て余す。漸く、炎天下、クリケットをすることに。何度もプレーする中、プレームはボールを取り損ね、頭から後ろへ倒れ込んでしまう。怪我もなく、特に異常もなかったが、プレームの言動はおかしくなり。。。
実話を元にしたインド映画です!文化の違いから、大爆笑という感じではなく、友人想いの物語と観た方がいいかもしれません☆彡
『途中のページが抜けている|Naduvula Konjam Pakkatha Kaanom』の作品情報/キャスト
原題 | Naduvula Konjam Pakkatha Kaanom |
公開 | 2012 |
ジャンル | コメディ |
監督 | Balaji Tharaneetharan |
出演 | ヴィジャイ・セードゥパティ、ヴィグネシュワラン・パラニサミ ガヤトゥリ |
出典:Think Music India|Trailer
『途中のページが抜けている|Naduvula Konjam Pakkatha Kaanom』の配信・レンタル
残念ながら、現在、利用できる動画配信サービス・レンタルサービスはありませんでした。ケーブルテレビ「ムービープラス」では、2024年7月に放映していました☆
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『途中のページが抜けている|Naduvula Konjam Pakkatha Kaanom』のレビュー・感想
以下は本作に対するmmの感想と考察です、ネタバレが含まれますのでご注意ください
これ、コメディ?
「低予算ながらインドで大ヒットしたコメディ」と解説には記載があった。でもどうだろう。。。これは一体全体コメディなのか。。。残念ながら、ほぼ笑えないシーンの連続だった(観ていると微笑ましくはあるのだけれど)。笑いのツボが日本とは違いすぎるのだろうか。
青年プレームは明日恋人との結婚式を控えているというのに、仲の良い3人の若者とクリケットをして暇つぶしをする。何とも平和!そこへ、プレームは頭上に降ってきたボールを取り損ね、頭に当たる事故が発生。怪我はないものの、それ以来、プレームはの言動はおかしくなる。プレームの異変に気付く友人3人。何と、どうやらプレームは過去1年の記憶がなく、当然明日の結婚式のことも覚えていない。迫る式の時間。さぁどうするよ、プレームの結婚が御破算になっては大変だ!と考えた3人は、プレームに記憶喪失であることは言わず、何とか彼に普通のフリをさせることにした。果たしてプレームにあれこれウソをつきながら結婚式はつつながなく終了するか。
160分もある長い映画である。自らの置かれている状況に全く無頓着で呑気極まりない主人公と、焦りまくる3人の友人という構図が永遠と流される。その構図がシチュエーションコメディ、ドタバタコメディと言えばそうなのだが。そしてくどい位同じシーンや同じ表情、同じ会話が繰り返される。
ドカーンという笑いもなく、クスクスという笑いもない。でも、どうなっていくんだろう?という好奇心は擽られ、ずっと見続ける。
あるハリウッド映画
観ていると、むかーしのハリウッド映画、『バーニーズ あぶない!?ウィークエンド(原題 Weekend at Bernie’s)』(1989)を思い出した。若くてかっこいいアンドリュー・マッカーシー主演の(ミドルヒット?)コメディである。コンセプトは『途中のページが抜けている』とほぼ同じ。『バーニーズ』では、お気楽社員2人が社長に呼ばれて社長の別荘に行ったら、社長は殺されていた。それでも2人は社長の別荘でバカンスをエンジョイするため、二人は死んだ社長をあたかも生きているかのように偽装工作をするとう能天気なコメディ。
個人的には『バーニーズ』の方が楽しめた。『バーニーズ』を観たのはもう20年以上前だけれども。まず、死んだ人を生きているかのように偽装する方が、ダイナミックかつブラックユーモアを盛り込んだコメディが成立するし、不真面目な2人の若手社員のキャラクターが明るくあっけらかんとしていて面白かった。
『途中のページが抜けている』のプレーム=「結婚式を忘れている新郎」というシチュエーション自体も十分コメディになるはずだった。が、まったくコメディとして生かせていない。「結婚式を忘れる=花嫁を忘れる」と展開して、爆笑コメディにできたはず。なのに、花嫁との絡みが160分中30分もない。終始「焦る友人3人」の光景ばかり。更に、「焦る3人」の表情の演技がコメディではなく、ホラー。笑う場面だと思われるのに、ホラー映画のような緊迫感一杯の表情が多い(そのズレた感覚が笑う場面なのだろうか?)。実話を元にした作品のようなので、コメディ色を出すことにはそれ程注力しなかったのかなと思われる。
タバコは死に至る
『途中のページが抜けている』は珍しいことが2つあった。1つ目はインド映画なのにダンスシーンが一切ないということ。2つ目は、登場人物がタバコを吸う、タバコを持つシーンが映るとこれでもかというくらい、かならーず「タバコは死に至る、タバコはガンの原因である」という字幕スーパーが表示されるということ。ただタバコを持ってるだけでも!ここまで映画でタバコに注意書きがある映画は初めて(しかも本編と全く関係ない字幕スーパー)。インドの映倫(Administration Commission of Motion Picture Code of Ethics)ってタバコには超厳しいのかな。それなのに、スクーターは二人乗りで、後ろの二人目はノーヘル。ノーヘルや二人乗りにはなーんの注意書きもナシ!このギャップは如何に!!
『途中のページが抜けている|Naduvula Konjam Pakkatha Kaanom 』のまとめ
- 実話を元にしている
- 大ヒットコメディということだが、(日本人には)笑いのツボが難しい
- 友人たちの表情がいちいち深刻過ぎて、ホラー映画のよう
- けれども、友人たちの行動は微笑ましく、友だち想いの映画
- 「タバコは死に至る」の字幕スーパーが頻発するが、ノーヘル・バイク二人乗りは不問
- ダンスシーンが皆無なインド映画