4/21~22『イブの総て』とロバート・ダウニー・Jr

すてきなドラマ

2024年4月21日

『イブの総て』(1950)を観賞(by AmazonプライムVideo&MGMの無料視聴期間)。確か、昔も観た事あって大筋は知っているけど、大いに楽しめた。

ベティ・デイビスはわがままな大女優という役どころだけど、それ程わがままな感じがしない。宣伝用写真ではベティ・デイビスが前面にでているが、これはベティ・デイビスの映画ではない。イブ役のアン・バクスターの狡猾な演技がとても光る。ほんまに憎たらしいもん。

ベティ・デイビスと言えば、やっぱり後期のホラー・サスペンスが一番良い。

それに、アン・バクスターは全然スタイルが良くない(手足に伸びが無い)のに、何で彼女がスターになる役どころだったのか、そこがそもそも毎回疑問。そして、毎回、大空眞弓に見えるのはなぜ。

中盤、新人のマリリン・モンロー登場。台詞あり。まだ所謂マリリン・モンローになっていない。初々しい。そして清純な感じがかえって新鮮。

オードリー・ヘップバーンがウェイトレスのちょい役で出演していた、『ラベンダー・ヒル・モブ』(1951)。2000年初め、エジンバラにいた時に映画館でアレック・ギネス特集をやっていてひとりで観ていたら、明らかにオードリー・ヘップバーンが突然出てきて、しかも台詞めちゃくちゃ少ないけど、誰もが知る完成系のオードリー。うわーっオードリー・ヘップバーンのちょい役観てしまった~って感じで、ひとりミーハーな気分に。

『イブの総て』のマリリン・モンローもそんな感じ。明らかにマリリン・モンローなのに、もしかしてちょい役?ってめちゃくちゃ気になる扱われ方。(役柄上)いけ好かんアン・バクスターよりもマリリン・モンローがどうにも気になって仕方がない。

2024年4月22日

『ゾディアック』(2007)をケーブルTVで観た(でも途中まで)。ロバート・ダウニー・Jrが助演で出演。主演はジェイク・ギレンホール(又はジレンホール)。

1960年代に実際にアメリカで起こった連続カップル殺害事件のゾディアック事件に翻弄される男たちを描くスリラー。

この手の『羊たちの沈黙』系の映画は観るのがしんどい。しかも実在の事件を扱っているから、痛まし過ぎて。サイコを観るのは高ストレス。

しかし、ロバート・ダウニー・Jrがクスリ中毒から見事復活して大活躍しているのは驚く。

中学生の時、民放の深夜映画で『レス・ザン・ゼロ』(1987)を放映していて、深夜だったけど凄く観たかったので一旦普通の時間に就寝して再度1時過ぎに起きて観た。でも眠かったから、まずはヘッドホンステレオでTVチャンネルに合わせて耳だけで暫く放映を聞いていて(もちろん日本語吹き替え版)、やっぱりきちんと起きて観ようと、居間にトコトコ行ってTVつけてひとり深夜に観たのを覚えている。

『レス・ザン・ゼロ』のロバート・ダウニー・Jrは、どうしようもないドラッグ中毒の役で、アンドリュー・マッカーシーとジャミー・ガーツに探し出されて救出される。実際、この頃、ロバート本人も薬物中毒になって芸能界からも消えて、逮捕、刑務所、リハビリ施設に入ったり出たり。80年代は暗黒時代の始まりだった。

でも、ライト青春ものにも出ている。モリー・リングウォルトがアイドルウケしていた時代の1本、『ピックアップ・アーティスト』(1987)では、ロバート・ダウニー・Jrがナンパな小学校教師をやっていて、こっちはヤッピーな恋愛コメディなので、ぜひ今後観て見たい(まだ観たことない)。

今年はアカデミー助演男優賞も受賞したし、一時完全に消えていたことを考えると凄い完全復活を果たしたなと思う。私はアンドリュー・マッカーシーの方が好きだったんだけど。

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